実績がないと補助金は活用できない?
補助金は国や自治体が事業活動で生じる経費の一部を支援してくれる制度です。
補助を受けるためには審査を通過する必要があります。事業計画書を記入して申請・採択されて初めて対象事業を進めることができます。
補助金を活用したことが無い事業者の方は「ある程度実績がないと門前払いされるのではないか」と考える方も多い印象がありますが、実際は起業したての事業者も売上が少ない事業者も問題なく採択されます。
ただし、事業計画書次第ではあります。
具体的には、
・会社員をしつつ個人でも開業届を出して事業活動している人(事業収入100万円未満)
・起業して1年未満で確定申告書や決算書がまだ提出できない個人、法人
私の周囲の上記事業者が実際に「小規模事業者持続化補助金」で採択されました。
どんな補助金を利用するべき?
幅広い事業者が利用できる補助金の例として、2022年8月20日時点では以下のものが挙げられます。
・小規模事業者持続化補助金
・ものづくり補助金
・IT導入補助金
・事業再構築補助金
これらはあらゆるブログで取り上げられているので既視感があると思います。
これらの補助金を特徴順に並べてみると
申請難易度
IT導入補助金<小規模事業者持続化補助金<ものづくり補助金≦事業再構築補助金
補助金額
小規模事業者持続化補助金≦IT導入補助金≦ものづくり補助金≦事業再構築補助金
事業期間の長さ
小規模事業者持続化補助金≦IT導入補助金≦ものづくり補助金≦事業再構築補助金
私の中ではざっくりとこんなイメージです。
続いて目的別にどの補助金がおススメか書いていきます。
これまではwebサイト全般で小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金がおススメでしたが、最近はweb制作系への補助が制限されて補助金額も減少してきています。
これまでは持続化補助金でweb制作に対して100万円の補助(補助率2/3~3/4)がされることも普通でしたが、最近の公募では補助金額全体の1/4までとなっています。
つまり、100万円の補助金額のうち25万円までしかweb制作に充てられなくなりました。(来年度はまた変わるかもしれません)
残りの75万円はweb制作以外で申請しなくてはなりません。
また、現在の小規模事業者持続化補助金のデフォルト補助金額は50万円で最大は200万円ですが、200万円を受けるためには賃上げやセミナーに参加することが必要です。
デフォルトの50万円でも商工会議所の確認書をもらう必要があり、これまでと比べてひと手間増えています。
加えて国の補助金において、普通のホームページはダメ!!という公募内容も増えてきています。
予約システムやサブスク機能など販路開拓につながるものでないとダメな場合がほとんどです。
ただし、都道府県や市区が独自でやっているものの中にはホームページでも申請できるものがあるかもしれませんので、Jgrantsなどで探してみるのも手です。
アプリケーション開発にかかる費用も補助対象になるので、アプリをつくりたいという場合に真っ先に思いつくのがものづくり補助金です。
ものづくり補助金は実地検査もありますから計画通りに進めていかないとダメですし(ギリギリになって一気に終わらせるのはやめましょう)、補助率も1/2~2/3と自己負担額もある程度大規模になるため申請前に資金調達や依頼先の目処を立てることが重要です。
ただし、売上減少要件や認定支援機関への相談など申請条件もたくさんありますし、 実績報告終了後も3年~5年にかけて進捗報告していく必要があります。
本気で新しいことに取り組み利益を伸ばしていく意識が必要です。
コンサルタントに任せれば楽をすることができますが、その手数料などによって自己負担率が上がっていきます。
私が何か補助金申請するときには計画書を全て自分で作成しています。(認定支援機関のチェックが必要な場合は多少協力していただきますが)
経験に基づいたアドバイスやチェックでしたら無償でできますので、お困りの方は有償で誰かに依頼する前に一度ご相談ください。
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