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AMD Software: Adrenalin Edition™ 22.7.1 以降で使用可能に
これまではNVIDIA RTX Voiceというノイズキャンセル機能がありました。
GeForce RTXシリーズのグラフィックボードを搭載したハードでのみ使用可能だったので、AMD Radeonシリーズにもそうした機能がいつか搭載されないかなーと思っていました。
そしてついにAMDでもノイズキャンセル機能が搭載されました。
AMD Software: Adrenalin Edition™ 22.7.1以降で使用可能で、使用するためには以下のハードウェア条件があります。
・グラフィックスが統合された AMD Ryzen™ 6000 シリーズ・プロセッサーで機能します。
・AMD Radeon™ RX 6000 シリーズ デスクトップ・グラフィックス以降で機能します。
・AMD Software: Adrenalin Edition™ 22.7.1 以降が必要です。
・AMD ノイズ・サプレッションは、Realtek ACP ベースの ANR を搭載したシステムにはインストールできない場合があります。
実際に利用してみました
今回検証に用いる私のPCのスペックは以下の通りです。
【CPU】
汎S 組AMD Ryzen 5 5600X
【メモリ】
汎S 組 DDR4 PC4-25600 8GB
汎S 組 DDR4 PC4-25600 8GB
【SSD】
組PHISON PS5012-E12S-1T R1(Y M.2 2280NVMe 1TB TLC)
【マザーボード】
組ASRock B550 TW R1(163820 B550 AM4 DDR4 ATX)
【グラフィックカード】
組 玄人志向 RD-RX6600XT-E8GB/DF(GDDR6 1H3P)
2022年8月26日時点では最新バージョンではないですが、AMD Software: Adrenalin Edition™ 22.7.1をインストールして使ってみました。
具体的な設定方法
まずは公式サイトからソフトダウンロードしてインストールします。
デスクトップで右クリック、もしくは下の虫眼鏡の検索欄からAMD Software: Adrenalin Editionを選択します。
そうするとAMD Software: Adrenalin Editionの画面が表示されますので、オーディオ及びデバイスからAMD Noise Suppressionをオンにします。
キーボードのタイピング音やマウスのクリック音など自分が使用するマイクへのノイズを軽減したいので、「入力デバイス」のところを自分が普段使用しているマイクにします。
注意:この時、AMD Noise Suppressionの入力デバイスが日本語名だとマイクが音を拾いません
理由は分かりませんが上の画像のように「マイク」と日本語名のまま設定を完了させたところ、マイクが音を一切拾わないというエラーが生じました。
開発元が外国なので文字コードの影響があるかもしれません。
今後改良されるかもしれませんが、このバージョンでは不具合が生じたので名前を英語名にする必要があります。
①PC画面右下のスピーカーアイコンを右クリック、もしくは検索欄から「サウンドの設定」を選択します。
②「サウンドの詳細設定」を選択します。
③「録音」タブの中からノイズキャンセル用に設定したい日本語名のマイクを選択して、「プロパティ」をクリックします。
④名前を何でもいいので英語名に変更します。
⑤適用/OKします。
英語名にしたマイクを入力デバイスとして選択する
無事にマイクを英語名に変更出来たら、Noise サプレッション側で設定します。
OBS Studio、Streamlabs Desktop、Zoom、そしてDiscordなどでオーディオデバイスとして設定
配信ソフトやZOOM、Discord側で入力デバイスとして「マイク名(AMD Streaming Audio Device)」を選択します。
これで設定は完了です。
ノイズキャンセルの性能はどれくらいか
自分はAPEXのようなPCゲームをやっている最中にキーボードの打音やマウスクリック音がマイクに入り込むことが嫌だったので、実際にキーボードやマウスをガチャガチャしながら発声してみました。
声無しキーボードガチャガチャ
声を発さずにキーボードを叩いたときの比較です。キーボードを叩く強さはノイキャンあり・なしで同じ程度にしています。
・ノイズキャンセル無し
・ノイズキャンセル有り
ノイキャン無しだとガチャガチャしていたのが、有りになると全くの無音になりました。
無音の方もキーボードガチャガチャしているので、効果てきめんです。
声有りキーボードガチャガチャマウスクリック
声を発している状態でガチャガチャしたときの比較です。
・ノイズキャンセル無し
・ノイズキャンセル有り
こちらも同程度のガチャガチャ具合で検証しています。
声を発している時はノイズキャンセル有りの状態でも若干打音を拾っていますが、大幅に軽減されています。
結論:かなり効果がある
キーボードマウスでゲーム配信などをしたい方には有効な機能であると言えます。
GeForce RTXシリーズでしか使用できなかった機能がAMD Radeon RX 6000以降で使用できるようになったので、これからPC購入を検討している方の参考になれば幸いです。