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勉強する前、仕事をする前に10分間運動をしましょう
2017年の筑波大学の研究によると、21人の健康な成人に対して「記憶テスト」を実施したところテストを実施する前に10分間中強度の運動をさせた被験者たちの方が、運動をさせなかった被験者よりも有意に記憶テストの成績が高まったとのこと。
中強度の運動とは
今回参照した研究では「ペダリング」を指しています。
ペダリングとは、自転車のペダルをこぐような運動です。
記憶テストとは
写真を覚えて、後から思い出す問題を指しています。
具体的にはバスケットボールの写真Aがあるとして、被験者には初めに写真Aを覚えてもらいます。
45分後に写真Bを見せて、その写真が初めに覚えたもの(写真A)と「 全く同じか、似ているが全く同じではないか、 初めて出てきた新しい物体か、の3択で回答させ 」るというものです。
覚える写真の種類は192枚、思い出す写真は256枚です。
難易度が高い問題ほど効果を発揮する
記憶テストの前に10分間の運動をした方が、高難度の問題の正答率が有意に高いという結果になりました。
記憶力が向上するということは、勉強や仕事の作業効率を上げられる可能性があります。
これからは作業開始の10分前に軽くランニングをする、もしくは筋トレをしてみるといいかもしれませんね。
参考: 短時間の運動で記憶力が高まる ―ヒトの海馬が関連する機能の働きが 10 分間の中強度運動で向上!―